前回足首のねんざについて解説しました。
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アスレチックトレーナーによるケガの解説シリーズ①~足関節ねんざ~ | ATHLAN(アスラン)・福岡陸上教室/福岡県福岡市/佐賀県唐津市
今回はその対処法について説明します。
RICEとは
RICEは日本語で「お米」と訳せますがここでは無関係です。(笑)
それぞれの頭文字をとって炎症反応に対する治療法を表現したものです。
RはRestから来ており、「安静」させるという意味があります。動かすと悪化する可能性が高いのでまずはスポーツを休み、場合によっては歩くのも控え松葉杖をつきます。
足首は固定します。昔はギブスでがっつり固定することもありましたが、最近は写真のような「シーネ固定」といって取り外し可能で半分だけギブスなものを使います。ギブスと違って外してお風呂に入れるので便利です。
シーネは接骨院などには置いてないので整形外科への受診をお勧めします。
IはIcingで「冷却」です。幹部は炎症を起こし、熱を持っているのでアイスパックなどを使って冷やします。氷をビニール袋などに入れても十分です。注意してもらいたいのはケーキなどを買ったときについてる保冷剤をアイシングに使わないでほしいという事です。保冷材は氷よりも冷たく、場合によっては低温火傷を起こしてしまうことがあります。気をつけましょう。
時間は4時間ごとに20分ずつが効果的と言われています。
CはCompressionで「圧迫」という意味です。ケガの受傷直後はすぐには腫れませんが、ほっておくとどんどん腫れていきます。腫れがひどくなるとスポーツの復帰が遅れるので、バンテージなど伸縮性のある包帯で足首周りを巻いて腫れを抑えます。写真はあまりよくないのですが、足首は90度にして巻きましょう。
EはElevationで「挙上」という意味です。患部に腫れを起こしているのは血液やその他の体液です。水分は下に向かって流れるので、安静にする際には足を高く持ち上げます。寝ているときは枕などで脚の位置を高くして寝ましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
けがした瞬間って焦って普段できる事ができなかったりします。「なんだっけ??」ってなりますよね。それが普通です。
RICEと覚えてもらえば対処法を思い出してもらえるかなと思います。
足首ねんざは「くせになる」と言われています。その原因はしっかり治しきる前にスポーツ復帰してしまうからです。
個人的にはRICEの中でもRの「安静」はとても大切だと思っています。
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