背面跳びの助走

助走の意味

走り高跳びの大会などをテレビで見ていると助走スピードがあまり高くないように見えます。走り幅跳びや棒高跳びが全速力に近いスピードで助走しているのに対して、明らかに抑え気味で跳んでいます。

理論上はスピードが高ければ高いほど高く跳べるはずですが、そうはしません。

なぜなら速すぎる助走スピードは踏切の瞬間の衝撃が強すぎるためカラダが潰れてしまうためです。

どのくらいが適当なスピードなのかは選手のタイプにもよるので一概には言えません。

以前スピードタイプとパワータイプの説明をしました。 ⇒ こちら

自分に合ったスピードを探す必要があります。

一般的な助走例

一般的には前半の直線助走と後半の曲線助走の2つのパートに分けて助走します。10歩前後の選手が多いです。

直線では助走に必要なスピードを出し、曲線では踏切の準備をしていきます。

身体を内側に倒す「内傾」は曲線での助走区間で生み出します。

曲線部分のポイント

①バー方向へ鋭く切れ込む

②重心を下げ地面に吸い付くような走りが良い。身体が浮くと良くない。

③踏切1歩手前でさらに重心を落とす。(これが重要!)

④踏切時に上方へ伸びあがる。

⑤最後の3歩は駆け上がるようなリズムで行う

まとめ

・走り高跳びの助走は全力スピードでは行わない
・助走は10歩前後が平均で、前半の直線と後半の曲線に分かれる
・曲線時のポイントは上記の通り

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