走り幅跳びにおいて「踏み切り」はとても大切です。
「助走から踏み切りまでで走り幅跳びの記録の9割は決まっている」と言われるくらいです。
助走で得たスピードを減速させることなくジャンプに繋げる必要があります。
指導現場でコーチたちが良く言うセリフに
「踏み切りが間延びしている」「踏み切り時のストライド幅が広すぎる」
というのをよく聞きます。走り高跳びでも同じ考え方がありました。
その辺りを理解し修正できれば、記録が大幅に上がることもあります。
第2マーカーからのピッチアップ
前回のブログで第2マーカーは踏み切りの6歩手前にするのが一般的であると書きました。第2マーカーからの6歩は踏み切りまでの準備区間として設定されています。
この区間に入ったらストライドを落とし、ピッチを速めます。「間延びしている」というのはストライドを落とすことができず、助走のまま踏み切っているのを指摘されていると思われます。
ストライドを落とすことでスピードを落としたくないのでピッチで補います。そのためタタタタタタッっと素早い接地となります。
また、最後の2歩でやや重心を落としバネを貯めます。ここで重心を落とし過ぎることもスピードを減速させることに繋がるのでやり過ぎは注意です。
良い踏み切りとは
①踏み切り1歩手前では身体を地面に対して垂直にし、足はカラダの真下に接地させる。重心はやや沈みこませる。
②踏み切り時は支持足はカラダの真下に接地することを意識する。リード足を素早く前に振り出す。
③踏み切り後半ではリード足を引き上げ、両肩を引き上げ、全身を使うことを意識する。リード足のつま先が下がると、その後の空中動作につながらないので、つま先は上げておく。
大原則として走り幅跳びは1秒にも満たない瞬間に爆発的に力を出す必要があります。そのために、踏み切りには「素早さ」が必要になります。
次回は空中動作について紹介します。
コメント