リレー競技は陸上競技においては唯一チームとして戦う競技です。
パフォーマンス向上には個人のレベルアップは当然のことですが、チームワークの向上も大切になってきます。
チームにおける状況は様々です。ギリギリ4名のメンバーがいるチームから、メンバーに入るためにチーム内の競争がある場合もあります。
日本代表チームも個人ではオリンピックの決勝に残るのは難しいですが、リレーでは毎回メダル候補に挙げられます。
いずれにしても大切なのは「チームとしての目標設定」と「コミュニケーション能力」でそれらが高まっていけば1+1が3や4など2以上の数字が出るのが魅力的なところです。
チームの構成
4×100mリレーは4名のメンバーで構成されますが、1走から4走までそれぞれ特徴があります。
1走の特徴:唯一スターティングブロックでスタートします。スタートが得意でミスの少ない安定した選手に適性があります。また、カーブの走り方が得意な選手が良いでしょう。
2走の特徴:エース区間です。チームで最も速い選手を置くことが多いです。走行距離も長くなります。バトンを受けて渡すという両方の練習が必要になります。
3走の特徴:カーブ区間が得意な選手がおススメです。カーブ区間でバトンを受け取り、渡す必要があるのでバトン技術が長けている必要があります。さらに、周辺の選手を抜いたり、抜かれたりが頻繁に行われる区間でもあり、冷静に自分の走りができるかというメンタル面の強さも大切です。
4走の特徴:アンカー区間です。直線が得意で後半が伸びる追い込み型の選手が適しています。チームをまとめるリーダー格の選手が務めることが多いです。
選手各個人は自分のストロングポイントを発揮できる区間を理解し、極めていくことがチーム全体のレベルを向上させることになります。
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